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紫苑のラブホテル初体験・前編

 01, 2011 00:00
申し訳ありませんが、本日「彼方から・・・」の更新はお休みです。
代わりにと言っては紫苑に失礼ですが^^;
途中まで書いて未完だった番外です。
時期が2部よりも前になりますが、少しでもお詫びにと思いまして・・・






一緒に暮らし始めてひと月が過ぎた。
相変わらず紫龍は忙しいようで、帰宅時間もばらばらだった。
でも、朝は紫苑の方が早く目覚めるから、紫龍の眠る顔を見て安心してから、朝の支度の為に起き出す。

これが毎日の日課になっていた。
日曜日の今朝・・・もう少し寝てようかな?などと考えていた時に背後から抱きしめられた。
「あっ、紫龍・・・おはよう」
だが完全に起きてた訳ではなさそうだった。

紫龍は意識が無くても、傍に紫苑の体温を感じるとつい羽交い絞めにしてしまう。
紫苑は紫龍が寝息をたてているのを確認するとそっとその腕を解きにかかった。

つるっとした素材の紫苑のナイトウエアの腰を撫で、その手が紫苑の中心に向かった。
「やっ!紫龍・・・・起きてるんでしょう?」
絶対これは確信犯だと思い、咎めると紫苑の項に顔を埋め唇を付けながら
「おはよう・・・紫苑」と囁やかれた。

だけど紫龍の手が紫苑の中心から外れる事は無かった。
「し・紫龍・・・手・・・駄目」
「どうして?」面白がっているような言葉に
「だって・・・・あ・・・動かさないでってば・・・・」紫苑は必死に足掻いた。

「日曜だし・・・最近してないし・・」
「で・でも・・・あっ!」
ナイトウエアの裾を捲って直接触られ小さな声が漏れた事に紫龍が気をよくして
「うーん・・・じゃこれはどうした?」
半ば立ち上がった紫苑のモノをそっと握り締めた。

「やっ!だって触るから・・・」
「紫苑・・・そういえば最近紫苑からしてくれないなぁ・・・」
紫龍は、わざと寂しそうに言ってみた。
「し・・しりゅう・・・して欲しかったの?」
「いいよ・・無理にとは言わないから」
「ごめんなさい・・僕ばかりいつもしてもらって・・・」
申し訳なさに紫苑は心の底から紫龍に詫びた。

純な紫苑を騙す事など紫龍にしてみれば、赤子の手を捻るようなものだった。
「いいよ・・でもその代わりお願いがある・・聞いてくれるか?」
「は・はい・・・僕に出来る事なら」
「紫苑にしか出来ない事だよ」まんまと紫龍の罠に嵌ってしまう紫苑だった。

「今夜ホテル行こう?ラブホテル」
「えっ?ラ・ラブホテル?」
紫苑にしてみればわざわざホテルなど行かなくても・・と思うのだが
「そういう所行った事ある?」紫龍に聞かれブンブン首を振る。
「だって、紫龍しか・・」
紫龍だってそれは勿論判っているが、つい聞いてみたくなるというもんだった。

「じゃ、今夜行ってくれる?」
「今夜!・・・はい」
ラブホテルという響きが凄く扇情的で淫蕩な雰囲気を紫苑に与えた。
「決まりだな、じゃこれは出さないで夜の為にとっておく?」
「は・はい」
紫苑は本当はもう少し触って欲しい気はしていたが、そんな事は恥ずかしくて言えなかった。

その日1日中紫苑は何をしてても落ち着かなかった。
ラブホテル・・・
その言葉を思い出すだけで、胸がドキドキしてしまう。
紫龍はそんな紫苑をただ口元を緩めて眺めているだけだった。

実は株式会社DOMOTOにラブホ経営の話が来ていた。
紫龍とてラブホテルを利用した事など数える程しかなかった。
(あ、勿論紫苑と出逢う前の話だが)
だが紫龍が利用したラブホとて、1泊3万円程するような高級なホテルだった。

今回話しが来ているのは、さほど料金の高いホテルではない。
ラブホは回転率で収入を得ている、そして人件費も安くすむ。
経営の手腕次第では良い金を生むわけだ。

その話を受けるか否かは、ちゃんとホテルを見ておかなければならない。
同性同士も利用出来る事を看板にあげれば、利用客は増えるわけだが・・・
トラブルも増えないとも限らない。だから市場調査は必須だった。

そしてその日の夕方、紫龍のジャガーがラブホテルの駐車場に停められた。
車の中で紫苑の口数が異常に少なかった事は少し気になったてはいたが・・・
こういうホテルはフロントで従業員と顔を合わす事は無い。
フロントに設置されているタッチパネルで気に入った部屋のボタンを押し鍵を受け取る。

紫龍は空いている部屋の中で一番料金の高い部屋を選んだ。
ブティックホテルと違い、シンプルな作りのホテルだった。
エレベーターに乗り込んで紫苑は緊張のあまり青い顔をしていた。
「紫苑大丈夫か?」
「は・はい・・・凄い緊張してる・・」
「別にやる事はいつもと同じだ・・」
「や・・やるだなんて・・紫龍はデリカシー無さ過ぎ!」

ちょっとむくれる紫苑の肩を抱きながら、そっと耳元に口を寄せて紫龍が囁いた。
「ごめん、俺ちょっと興奮してる」と。
その言葉を聞いて紫苑の顔が真っ赤になってしまった。
丁度エレベーターが止まり、ふたりは複雑な思いで小さな箱から出て、番号の書かれた部屋を探した。
実際紫龍は、こんな安っぽい(紫龍感覚)ホテルで紫苑を抱くことは、何となく自分たちが堕ちてしまったような気分になり、今まで感じたことのない奇妙な興奮を覚えていたのだった。

部屋の番号を確認してキーを差込みその扉を開いた。
紫龍のあとから、小さな声で「お邪魔します・・」と紫苑も部屋に入って来た。
ふたりの目の前には、薄暗く何となく淫蕩な匂いのする空間が広がった。
「ふ・・ん?部屋の広さはまぁこんなものだろうな・・・」
中堅クラスの料金の一番高い部屋だ、それなりの広さと設備は整ってはいるようだった。
値踏みをするように部屋を見渡す紫龍と違って、紫苑は借りてきた猫みたいに大人しく2人掛けのソファに行儀良く座っている。

紫苑は何処かで水の音がするのに気付き、姿の見えない紫龍を探した。
「おーい、紫苑ちょっとおいでー」
紫龍の声にほっとしてその紫龍の元に行くと、そこは想像以上に大きい浴室だった。
紫龍が湯を溜めているみたいだ。

「一緒に入ろうか?」紫龍の誘いに紫苑は「いい」と首を横に振る。
何となく、この場所で一緒に風呂に入る事は恥ずかしくて紫苑は拒否したが、
にやっと口元を緩めた紫龍に
「一緒に入った方が恥ずかしくはないと思うがね・・まぁそれも楽しみかな?」
などと紫苑にはあまり理解出来ない事を言われた。

とても勢い良く飛び出す湯は、あっという間に浴槽に溜まっていく。
「ほら、紫苑もう入っても大丈夫だよ、俺は色々見て回るから」
そう言って紫龍が浴室を出て行ったので、紫苑も脱衣場で着ている服を脱ぎシャワーの蛇口を捻った。
軽く体を濡らしている時に、何処からともなくコンコンと音がする。
その音に釣られるように紫苑は振り向き、青ざめるように固まってしまった。
「し・・りゅう・・」壁の向こう・・・と思ったが違う!その時初めて紫苑はこの浴室がガラス張りになっていて、ベッドルームから浴室の中が見える事に気付いた。

紫苑はあまりの驚きにその場に座り込んだ。
知らずに見られている事は一緒に入る事よりも恥ずかしい・・・
すると今度は浴室のドアが開けられ、紫龍が顔を覗かせた。
「どう?やっぱり一緒に入る?」からかうような言葉に涙目の紫苑は黙って何度も頷いた。

紫龍が嬉しそうに服を脱ぎ捨て、浴室に入ってくるのを紫苑は恥ずかしそうな顔で招き入れた。
「さぁ俺が体を洗ってやるから、それに座って」と言われたが紫苑は?という顔をしている。
浴室の隅に置かれたそれが椅子だったとは紫苑は全く気付かないでいたのだった。
金色の普通よりも大き目の椅子、だがその椅子の中央が大きく凹んでいた為に、紫苑は何かの飾り物だと思っていたらしい。

「これ椅子だったの?座れるの?」紫苑の問いかけに
「普通に座ればいいから」と紫龍はとても嬉しそうな顔を向けた。




本日は集中して同人誌の修正をしていたのですが、
集中しすぎて、「彼方から・・・」を書く余裕がありませんでした。

そして、大変申し訳ないのですが、本日から少し落ち着くまでの間、
コメント欄を閉じさせて下さいね。

本当は更新もストップして、校正に全力を注ぎたい所ではありますが
何かしらの形で更新は頑張りたいと思っております。
我が儘申しますが、宜しくお願い致します^^


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